連載第3回の前に:『こんなこと相談していいのかな?』と思ったときに思い出してほしいこと

中小企業様向けに、社会保険労務士事務所キャリア・アヴニールが大切にしている労務相談への思いをお伝えします。有給休暇、給与計算、勤怠管理、退職・休職、雇用契約書、就業規則など、「こんなこと相談していいのかな」と思う小さな疑問もお気軽にご相談ください。

中小企業の身近な労務相談先でありたいと思っています

現在、ブログでは
「小さな会社のための『給与計算と労務管理』入門」
として、給与計算に関する連載をお届けしています。

第1回では、給与計算の前提となる勤怠管理について。
第2回では、入社・退職があった月の給与計算についてお伝えしました。

次回は第3回として、残業代の計算についてお伝えする予定ですが、今回はその前に少しだけ、当事務所が日々のご相談で大切にしていることをお話ししたいと思います。

給与計算や勤怠管理、有給休暇、退職・休職、雇用契約書、就業規則。
こうした労務のことは、会社を経営していると日常的に関わるものです。

けれど、いざ疑問が出たときに、

「こんなこと、社会保険労務士に相談していいのかな?」
「まだ大きなトラブルではないけれど、聞いてもいいのかな?」
「うちのような小さな会社でも相談していいのかな?」

と思われることもあるかもしれません。

今回は、そんな小さな疑問や不安を感じたときに、思い出していただきたいことをお伝えします。

労務の相談は、大きなトラブルだけではありません

社会保険労務士への相談というと、
「問題が起きてから相談するもの」
「労働基準監督署から何か言われたときに相談するもの」
「難しい手続きがあるときだけ依頼するもの」
と思われることがあるかもしれません。

もちろん、トラブル対応や各種手続きのご相談も大切な業務です。

でも実際には、もっと日常的なご相談もたくさんあります。

たとえば、

  • パートさんにも有給休暇は必要?
  • 退職したいと言われたら、何を確認すればいい?
  • 給与計算でこの控除は合っている?
  • 雇用契約書は今の内容で大丈夫?
  • 休職中の従業員にどう対応すればいい?
  • 残業代の計算方法が不安
  • 従業員から介護の相談を受けたけれど、どうしたらいい?
  • 就業規則を作ったまま何年も見直していない

こうしたご相談は、どれも会社の日常に近いものです。

「まだ大きな問題にはなっていないけれど、少し不安」
「今のうちに確認しておきたい」
そんな段階でご相談いただくことも、とても大切だと思っています。

小さな疑問をそのままにしないことが、会社を守ることにつながります

労務の問題は、最初は小さな違和感から始まることがあります。

たとえば、

「パートさんの勤務時間が少し増えてきた」
「有給休暇の残日数をきちんと管理できていない」
「退職時の引継ぎが毎回バタバタする」
「給与計算を担当している人に負担がかかっている」
「従業員からの相談に、どう答えればいいかわからない」

こうしたことを後回しにしていると、あとから大きなトラブルにつながることがあります。

反対に、早めに確認しておくことで、

「今の運用で問題ないか」
「少しルールを整えた方がよいか」
「就業規則や雇用契約書を見直した方がよいか」
「給与計算や手続きと一緒に確認した方がよいか」

を判断しやすくなります。

大きな問題になる前に、小さな疑問を整理すること。
それも、労務管理の大切な一歩です。

社長が一人で抱え込まなくてよいように

従業員数が30人くらいまでの会社では、社長と従業員の距離が近く、日々の様子が見えやすいという良さがあります。

一方で、社長が何でも一人で判断しなければならない場面も多くなります。

採用のこと。
給与のこと。
勤務時間のこと。
休みのこと。
退職のこと。
従業員同士の関係のこと。

経営者として判断しなければならないことは、本当にたくさんあります。

そして労務のことは、法律や制度が関わるため、

「これで合っているのかな」
「従業員にどう説明すればいいのかな」
「この対応であとから困らないかな」

と迷うこともあると思います。

そんなときに、外部に相談できる相手がいるだけで、少し気持ちが軽くなることがあります。

すぐに大きな制度を作る必要はありません。
完璧な就業規則を一度に整える必要もありません。

まずは、今困っていること、少し気になっていることを一緒に整理するところから始められます。

わかりやすく、話しやすい相談先でありたい

労務管理には、法律用語や専門的な言葉がたくさん出てきます。

就業規則。
労働条件通知書。
時間外労働。
割増賃金。
社会保険。
育児・介護休業。
年次有給休暇。

言葉だけ見ると、少し難しく感じるかもしれません。

でも、実際に会社で起きていることは、もっと身近なものです。

「この働き方で契約書を作って大丈夫かな」
「休んだ日の給与はどう計算すればいいかな」
「退職する人に何を渡せばいいかな」
「従業員にどう説明したら納得してもらえるかな」

こうした日々の悩みを、できるだけわかりやすく整理してお伝えすることを大切にしています。

専門用語を並べるのではなく、
会社では具体的に何をすればよいのか
どこを見直せばよいのか
今後どうしておくと安心なのか
を一緒に考えていきたいと思っています。

中小企業を、労務の面から支えたい

奈良県内には、地域に根ざして頑張っておられる中小企業がたくさんあります。

少人数で日々の業務を回している会社。
家族経営から少しずつ従業員が増えてきた会社。
パートさんやアルバイトさんに支えられているお店。
社長ご自身が現場に入りながら、事務や人の管理もされている会社。

小さな会社では、一人ひとりの存在がとても大きいものです。

だからこそ、

「せっかく採用した人に長く働いてほしい」
「従業員が安心して働ける職場にしたい」
「社長も従業員も、気持ちよく仕事ができるようにしたい」

という思いを持っておられる会社を、労務の面から支えていきたいと考えています。

労務管理は、会社を縛るためのものではありません。
会社と従業員が、お互いに安心して働くための土台です。

「こんなこと聞いていいのかな」と思うことほど、ご相談ください

ご相談いただく内容は、最初からきれいに整理されていなくても大丈夫です。

「何が問題なのか、うまく説明できない」
「従業員から言われたことが気になっている」
「今のやり方で合っているかだけ確認したい」
「とりあえず話を聞いてほしい」

そのような段階でもかまいません。

お話を伺いながら、

  • 今すぐ対応した方がよいこと
  • 少しずつ整えていけばよいこと
  • 就業規則や雇用契約書に反映した方がよいこと
  • 給与計算や手続きと関係すること
  • 従業員への説明で気をつけたいこと

を一緒に整理していきます。

労務の相談は、問題が大きくなってからだけではありません。

「ちょっと気になる」
「このままでいいのかな」
と思ったときに、思い出していただける存在でありたいと思っています。

まとめ

会社の労務管理には、日々さまざまな判断が必要です。

有給休暇。
給与計算。
勤怠管理。
雇用契約書。
就業規則。
退職や休職の対応。
パート・アルバイトの働き方。
従業員からの相談。

どれも、会社にとって大切なことです。

そして、どれも「問題が起きてから」ではなく、早めに整えておくことで安心につながります。

「こんなこと相談していいのかな?」
そう思うような小さなことでも大丈夫です。

社会保険労務士事務所キャリア・アヴニールでは、奈良県内(もちろんその他の他府県も)の中小企業さまの身近な労務相談先として、会社の実情に合わせて一緒に考えてまいります。

お気軽にご相談ください。

次回は、
小さな会社のための「給与計算と労務管理」入門 第3回
「残業代の計算、なんとなくになっていませんか?」

についてお伝えします。